CURRENT MOON
過去記事
メッセージ
QRコード
QRCODE

2011年08月25日

ミツバチのささやき/エルスール

先日、元町映画館でビクトル・エリセ監督の『ミツバチのささやき』と『エルスール』を観ました。とてもとても素敵な作品です。

エリセ監督のこの2作品の後の作品『マルメロの陽光』公開時に、前作であるこれらの作品も上映していたのを三宮にあったアサヒシネマで観たのだと思うけど、それが10数年前。とても光がすばらしかったこと、『ミツバチ~』の主演のアナのこぼれそうな瞳が印象に残ってます。

今回、とても久しぶりに観て、あらためていいなぁ・・と、余韻にひたっています。映像きれいでした。
父と娘のやり取り、田舎の1本道と自転車、暗闇と光、多くを語らず全体を包む沈黙・・・2作品をとおして印象的で、映像の美しさと、やはりアナの瞳に見入ってしまいました。

元町映画館での上映は1週間限定で明日が最終日。まだの方は是非!
8/26 『ミツバチ~』:10:20、18:45 『エルスール』:12:15、20:45

・『ミツバチのささやき』:ビクトル・エリセ監督 1973年 スペイン
・『エルスール』:ビクトル・エリセ監督 1983年 スペイン

  

Posted by Cafe びすたーれぃ at 21:56Comments(0)映画

2011年07月07日

鎌仲監督3作品 KAVCにて上映されますよ!

今日は七夕なのに雨でしたね~。七夕って結構雨が多いような・・・

昨日は初めて田中優さんの講演を聞きに行って来ました。
LIVEはやっぱりいい☆2時間ちょっとがあっという間。あたりまえだけど、本やYouTubeやUSTとは違うよね~
優さんの本を読んでもそう思えたけど、まだまだ捨てたもんやない&行けるんちゃう?って思えてくる。
暗いニュースばかりだけど、前向きに楽しいことして生きなきゃ・・・てね。


GOOD NEWS☆
鎌仲ひとみ監督のドキュメンタリー3作品が、神戸アートビレッジーセンター(KAVC)にて、一挙上映されますよ~!!!

まだ観ていない方も、以前に観た方も注目ですよね。
私も以前に3作品を観ましたが、『ミツバチ~』は昨年だけど、前2作品を観たのは数年前になるので、もう一度観ようかなと考えています。

そして、初日の7月23日の初回(10:30)上映後には、鎌仲監督が来館され、ティーチインが開催されるとのこと!参加できる方は、ぜひ行ってみて下さいね!


『ミツバチの羽音と地球の回転』
(2010年/日本/135分/配給:グループ現代、監督:鎌仲ひとみ)
7/23(土)~29(金) 10:30
7/30(土)~8/5(金) 16:15



『六ヶ所村ラプソディー』
(2006年/日本/119分/配給:グループ現代、監督:鎌仲ひとみ)
7/30(土)~8/5(金) 10:30


『ヒバクシャ 世界の終わりに』
(2003年/日本/116分/配給:グループ現代、監督:鎌仲ひとみ)
8/2(土)~26(金) 10:30
  

Posted by Cafe びすたーれぃ at 22:56Comments(0)映画

2011年05月05日

『アレクセイと泉』 などなど

先日参加した「さよなら原発 神戸アクション」という原発デモでいただいたフライヤーで、以前から見たかった『アレクセイと泉』の上映があることを知って、観に行ってきました。

5月7日には、この前のデモと同じく東遊園地集合で、神戸の別の脱原発デモ “THINK FUKUSHIMA +WALK”があります!可能な方は参加してみてください。Let's take action !!!


十三の映画館・ナナゲイの下の階に、シアターセブンという新しい劇場ができていました。

『アレクセイと泉』『生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言』の2本を見ました。
静と動とも言える全く違う2本。


『アレクセイと泉』[2002年本橋成一監督作品]は、25年前のチェルノブイリの事故で立ち入り禁止区域になったベラルーシの小さな村ブジシチェが舞台。
村人・アレクセイの語りで、村の生活が淡々と語られていきます。
農地も森も放射能で汚染されているのに、村の中心にある泉から湧き出る泉の水は汚染されていません。

この奇跡の泉を中心に、事故後も村に残った老人が中心の村の自給自足の村の日常がえがかれていきます。お母さんの保存食作りやお父さんのかご作りなど、この村の日々はとても美しく自然。

中でも、「始めることが大事、そしたら終わる」と言って始めた泉の洗濯場の修繕作業の場面はとても感動的でした。



『生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言』[1984年森崎東監督作品]は、福井・美原原発周辺を中心としたいわゆる原発ジプシーの話。
映画としては笑いも入れてくれているけれど・・・すごい生々しい。
もちろんフィクションではあるのだけれど、絶対に現実にあったであろう、そして今現在もそうした人々が命の危険にさらされているであろうことは容易に想像できる。つらい現実。
やっぱりあかんよ、原発。



十三のナナゲイ(第七藝術劇場)では、一押しのお勧め映画『ミツバチの羽音と地球の回転』が上映予定です!自主上映なども各地でされていますが、まだの方はこちらでぜひぜひ!
5月28日(土)~6月10日(金)@ナナゲイ



また、『アレクセイと泉』より5年前の本橋成一監督作品の『ナージャの村』。これもシアターセブンで上映していましたが、6月に元町映画館で上映される予定なので、そちらで観ようと思います。まだの方はぜひ!
6月4日(土)~6月10日(金)@元映


私は昨年KAVCで上映していた時に観たのですが、元映ではナージャの村の後に、『祝の島(ほうりの島)』も上映されますよ。まだ観てない方はこちらも!
6月11日(土)~6月17日(金)@元映



それから、6/11(土)には神戸まちづくり会館で、纐纈監督と京大原子炉研究所の小出氏のトークなども予定されているようです。こちらも!  

Posted by Cafe びすたーれぃ at 20:44Comments(0)映画

2011年01月12日

『ペルシャ猫を誰も知らない』

『ペルシャ猫を誰も知らない』@KAVC
2009年、イラン、バフマン・ゴバディ監督作品

クルド地方を撮ってきたゴバディ監督が初めて首都・テヘランでゲリラ撮影した映画。これまでゴバディ監督の作品は『わが故郷の歌』、『亀も空を飛ぶ』を観たけど、今回は全く雰囲気が違った。

大都市テヘラン、厳しい規制をくぐりぬけて活動するミュージシャンの有り余るエネルギーとテヘラン市民の日常が絡み合う映像がとても楽しい☆★
セミドキュメンタリーなので実在のいろんなジャンルのミュージシャンが出演していて、どのグループもいい感じ!中でも、主役の二人のためのあらゆる手配に奮闘するナデル役のハメッドが唄っていたグループが良かったな。


KAVC(神戸アートビレッジセンター)では1/21まで上映中。おススメです。

  

Posted by Cafe びすたーれぃ at 21:31Comments(0)映画

2010年12月16日

『地球交響曲 第七番』

龍村仁監督の映画『地球交響曲』シリーズの7番。
2番、3番以来の久々のガイアでした。

今回のテーマは、霊性の原風景。
神道とガイア・・・いい映像でした。

高野孝子さん、グレッグ・レモンさん、アンドルー・ワイルさんのストーリーも今回のテーマにマッチしていて良かったです。

元町映画館では明日までの上映なので、明日、見れる方は是非是非!
11:00と18:50の2回上映です。

  

Posted by Cafe びすたーれぃ at 21:56Comments(2)映画

2010年12月02日

『マザーウォーター』

『マザーウォーター』、やっと見れました。
気持ちがちょっとリフレッシュされたような・・そんな感じです。

桜、水、散歩、椅子、豆腐、
コーヒー、ウイスキー、銭湯、風・・・

桜が散る時が好きって言ってたお豆腐屋さんの気持ち、わかるなぁ。
桜の季節が待ち遠しいhana3

  

Posted by Cafe びすたーれぃ at 06:31Comments(4)映画

2010年11月24日

『911の子どもたちへ』

昨日見た学生ドキュメンタリー映画『911の子どもたちへ』。



プロデューサー藤森美広氏の企画で、2001年の同時多発テロ発生には小学生や中学生だった大学生が作ったもの。

きくちゆみさん、田中優さん、ベンジャミン・フルフォードさんら著名人へのインタビューを核に、日米の大学生へのインタビューを交える形で、何かを決め付けるのではなくニュートラルに撮られているドキュメンタリーでした。

911の映像を見て、あらためて当時のことを考えました。
関連の書籍を読んだことがなかったのですが、ちょっと読んでみようと思います。

藤森さんはとにかく学生に見て欲しいとの思いのようで、大学や高校の教材にも利用して欲しいと言われていました。教師の方で興味のおありの方は藤森さんに連絡してみてください。
すっと入ってくる見やすい映画だと思うので、学生だけではなくいろんな人が見て、戦争の愚かさや、日本も加害者であること、平和のこと・・・など考える一助になると思います。

you tubeで予告編が見れます。  

Posted by Cafe びすたーれぃ at 21:28Comments(0)映画

2010年10月27日

『レイルウェイズ』

RAIWAYS~レイルウェイズ~

49歳で電車の運転士になった方のお話。心にしみる映画でした。

  

Posted by Cafe びすたーれぃ at 21:22Comments(0)映画

2010年10月11日

『ミツバチの羽音と地球の回転』

『ミツバチの羽音と地球の回転』を九条のシネ・ヌーヴォで見てきました。

2010年/日本/135分
監督:鎌仲ひとみ

『ヒバクシャ 世界の終わりに』 、『六ヶ所村ラプソディー』に続く鎌仲監督のキュメンタリー三部作の3作目。
問題提起だけではなく、この映画では、持続可能な未来へのシフトの可能性の希望が描かれています。

長年、上関原発計画への反対運動を続ける山口県・祝島、
脱石油、脱原発の自然エネルギーへのシフトを着実に進めているスウェーデン、
未来をつくり出すミツバチのような人々の羽音が、地球の回転にも影響を与えるかもしれない・・・そんな希望。

もちろん映画の中では憤ってしまう場面もあって、特に中国電力の人が祝島に人に向かって発した一次産業を侮蔑するような発言に唖然としてしまったり。
スウェーデンで、電力を選択できない日本は変わらなきゃいけない、っていう意見にはっとしたり。

立ち止まって、持続可能なエネルギーへのシフト、未来につながる暮らしを考えるいい機会となりました。

是非是非、多くの方に見て考えていただきたい映画です。


大阪・九条のシネ・ヌーヴォへは阪神なんば線で神戸からも1本で行けるようになっていますよ。
10/9(土)〜10/15(金)10:40
10/16(土)〜10/22(金)10:00
10/23からは「地球環境映画特集」としてシネ・ヌーヴォX(シネ・ヌーヴォの2F)での上映
10/23(土)〜10/29(金)12:45
10/30(土)〜11/5(金) 16:00
11/6(土)〜11/12(金) 10:40

それから。
今年、神戸・元町にできたばかりの元町映画館でも上映が予定されています!
神戸の方はこちらが行きやすいですね。
11/6(土)〜11/12(金) 16:40
11/13(土)〜11/19(金) 未定

  

Posted by Cafe びすたーれぃ at 21:44Comments(2)映画

2010年09月24日

『祝の島』(ほうりのしま)

映画『祝の島』@KAVCを見てきました。

山口県・祝島(いわいじま)を舞台にしたドキュメンタリー。
2010年/日本/監督:纐纈あや

島の対岸の原子力発電所建設に反対し続けて28年。
反対派と推進派の対立で、住民の精神的ダメージも大きい。

原発に反対する人が、
この自然を前の世代の人がこれまで守ってくれたから今の自分たちの生活があって、反対運動を本当に真剣にやっているのは、次の世代の人たちのために汚したくないから・・・・といったことを言っているのがいい。

映画では反対運動の様子ももちろん出てくる。
多くは島と島の人々の生活が淡々と描かれていて、この島の自然と生活を守らなければ・・・という思いと、島の生活と島の人々の強い思いへの共感と・・・静かに心に入ってくる。

そして祝島の様子はもちろん海もいいけど、山もいい。映し出される森と、手作りだという石垣で囲われた棚田の風景がすばらしい。

  

Posted by Cafe びすたーれぃ at 23:23Comments(0)映画

2010年04月18日

『ブルー・ゴールド 狙われた水の真実』

久しぶりに映画を見てきました。
『ブルー・ゴールド 狙われた水の真実』@KAVC

原題 『BLUE GOLD: WORLD WATER WARS』
原作 『「水」戦争の世紀』

共有財産であるはずの水が、多国籍企業の利権のために奪われている!

水問題について考える、とても良いドキュメンタリー映画でした。
水を取り巻く現状や問題点等々・・・いろんな角度から取り上げられています。

このままで行けばあと50年で水は枯渇する、と。
環境問題が市民に浸透するまでに20年かかったけど、次は、水問題を考える番だ、と。
・・・

ボリビアの市民が、民営化された水道を多国籍企業から取りもどした話や、
映画の最後で、アメリカの小学生がボトルウォーターを学校の売店からなくすまでの行動など、
明かりが見えるようなエピソードもありました。

ひとりひとりが水の番人になることが求められている、と思います。


多くの気づきを得られるいい映画だと思うので、多くの方に見ていただきたいですhappa

  

Posted by Cafe びすたーれぃ at 23:08Comments(0)映画

2009年09月24日

『遊牧民と呼ばれて』・『天空を駆ける』

なますて。
昨日は、「ドキュメンタリー上映・チベットを知ろう2009 in Osaka チベット文化圏の現在と未来」行ってきました、九条のシネ・ヌーヴォ。
1プロ・2本を見ました。

遊牧民と呼ばれて A man called nomad

監督:アレックス・ガッバイ/2002/ネパール/40分
チベット族のある遊牧民の家族の生活を追ったドキュメンタリー。若くして父親を亡くし、遊牧民の家長として生きることになった長男を中心に遊牧民の家族の生活と、近代化の波と・・

天空を駆ける  Riding Solo To The Top Of The World

監督:ガウラヴ・ジャニ/2006/インド/90分
インド人ライダーが単独でムンバイから世界最高所のラダック・チャンタン高原をめざすドキュメンタリーロードムービー。5000キロの旅、そして平均高度4500メートルに住む遊牧民たちとの出会い・暮らし・別れ・・そして高地であるが為の高山病とのたたかい。
ソロでの撮影ということで、その様子を想像するとちょっと気が遠くなるのですが、ロードムービーはやっぱりいいです。まずはラダックの景色にとても惹かれるのだけど、そこで生活している人々も文化も・・とても魅力的でしたmaru


映画の前には久しぶりの大阪の友達にも会ってネパール料理屋さんに行って、友達からはチベット音楽のCDをいただいたり・・・Himalayan dayの良い1日でした☆  

Posted by Cafe びすたーれぃ at 07:00Comments(2)映画

2009年08月21日

『Kundun クンドゥン』

昨日は新月でした、何か新しいことを始めるにはよい時期のようです。
カフェでもいい出会いや繋がりがあった日でしたね・・


先日、お借りしていた 『クンドゥン』のDVDを見ました。1997年のマーティン・スコセッシ監督作品です。
ダライ・ラマ14世がチベットのある村に輪廻転生され、見出されてから首都ラサへ赴き成長し、中国によるチベット侵略を経てインドに亡命するまでの半生が描かれています。

映像における光が美しいです。チベット仏教寺院、そして特に冒頭と途中にも出てくる砂曼陀羅がめっちゃめちゃ美しいですkirakria2

2歳で見出されてからのダライラマ氏は、好奇心旺盛でいつも傍らには望遠鏡。リーダーとして中国による侵略に対抗しようとする苦悩の様子、そして亡命のためのヒマラヤ越え・・


撮影はモロッコ、出演者はダライラマ氏役をはじめインドなどのチベット外在住のチベット人がほとんどとのこと、そして台詞は全編英語であり・・。1959年のチベット蜂起以降多くのチベット人が亡命し、チベット外で既に2世、3世が英語圏で生活しているという撮影の背景を考えると・・・“国”がなくなった状態のチベットとチベット人の置かれた「現実」をあらためて考えさせられます。

  

Posted by Cafe びすたーれぃ at 22:07Comments(2)映画

2009年07月29日

『バオバブの記憶』

『バオバブの記憶』@KAVC を見てきました。
西アフリカ・セネガル。首都ダカールから100キロほどのところにあるトゥーバ・トゥール村が舞台。
バオバブの樹とともにある大家族の村人たちの生活は、持続可能な生活。親から子へ伝えるバオバブとの生き方は、静かでそして力強いと思った。

バオバブの樹には、100通りもの用途があるという。
聖なる樹であり、食材、生活用品、薬・・・・遊び場でもあり・・・その立ち姿もとても美しい。特に夕日に映えるバオバブはとても美しく・・・happa


村ではバオバブの樹がどんな場所に生えていても切り倒したりしないという。
町の近くのバオバブの樹が切り倒されて、森が宅地へと姿を変えている映像は、とても悲しい。だけど、その姿はセネガルだけのものではないんですよね。



神戸アートビレッジセンターでは7月31日(金)までの上映です(13:00/16:50)。  

Posted by Cafe びすたーれぃ at 22:10Comments(2)映画

2009年07月09日

『風の馬』&『雪の下の炎』

昨日、『風の馬』と『雪の下の炎』を見てきました@七芸
神戸は火曜日のところが多いですが、大阪は水曜日がレディースデー。ラッキ。

2作ともチベット問題がテーマの作品。どちらもとてもよかったです、すごい映画です。
七芸ではもう1本『チベットチベット』も上映されていますのでチベット3本立ても可能。チベット関連作品は17日(金)まで上映中。




『風の馬』は1998年の作品で、チベットやネパールで、監視の目をかいくぐる様に撮影されたという映画。

たった1枚のビラを掲示したことで命を奪われた祖父を持つ兄弟の日常を軸に、今も変わらないというチベットの現実が描かれている。兄弟は一見対照的に見えるが、二人のいとこの“事件”をきっかけに、チベット魂をあらたにする。
ヒマラヤを越えるとき、祈りの旗「風の馬」(ルンタ)を目にして祖父の言葉を想う二人・・・



映画のチラシに紹介されていたwebDICEのサイトには、著書「ヒマラヤの下インドの上」などの絵がとてもステキな下田昌克さんが、友人であるお兄さん役のジャンパ(ジャンパは『キャラバン』にも出演。)のことを語っていたり。「チベットを知る」ことができる情報が掲載されています。




『雪の下の炎』は、2008年、NY在住の日本人監督・楽 真琴さんが、パルデン・ギャツォ氏を追ったドキュメンタリー。

33年間の投獄生活については、ギャツォ氏の生い立ちも綴られた著書「雪の下の炎」の方が詳しいと思う。
このドキュメンタリーでは、ギャツォ氏の淡々としつつも魂を感じる力強さに感動した。

中でも、2006年のトリノオリンピックの際のハンストの模様には、彼のとてもとても強い決意を感じた。
「この年齢になってもまだ闘い続けるのは、非業の死を遂げた彼らのため」、というギャツォ氏の言葉はとても力強い。本当にすごい方です。  

Posted by Cafe びすたーれぃ at 22:49Comments(2)映画

2009年05月13日

『リトル・ブッダ』

DVDで『リトル・ブッダ』(1993年, ベルナルド・ベルトルッチ監督作品)を見ました。とてもおもしろい映画でしたmaru
この映画がお気に入りの方にDVDをお借りしました。ありがとうございました。

映画は、輪廻転生がメインテーマ。
チベットからアメリカに亡命したラマ・ドルジェ。師が亡くなってから9年後に、転生者(生まれ変わり)が見つかります。
ラマ・ドルジェの弟子で、ブータンに亡命しているラマ・ノルブが転生者に会うため旅に出ます。転生者の候補はなんと3人となり、そのためアメリカ、ネパール、インドへの旅へ。

映画の舞台は、アメリカ・シアトル、ネパール・カトマンズ、インド、そしてブータン。
ブータンのチベット寺院では、寺院の内外でのシーンに多くの僧も登場し、とても美しい。ラマ・ノルブが、その説得力のある声も含めていいです!
カトマンズのボダナート(チベット寺院)では、アメリカの少年とネパールの少年が出会いますが、夕陽のシーンが美しくて・・・旅に出たくなります。
前半のインドのシーンでは、王子シッダールタが修行の末に開眼しブッダと呼ばれるまでも描かれています。シッダールタ役がなんとキアヌ・リーブスでした。

そしてこれらの場所とは対照的なのが、スペースニードルが街のシンボルのシアトル。何で転生者がアメリカ人なん?って思いますが・・・ラマ・ドルジェはアメリカに亡命していたこと、西洋から見た仏教もテーマであると思うので、これが映画のおもしろいところですね。
転生者が3人で、それもアメリカ人や女の子も含まれているなどの違和感もありますが、仏教の輪廻転生について、人間的に、美しく描かれていると思いました。何より映像がきれいで楽しめました。

  

Posted by Cafe びすたーれぃ at 21:36Comments(4)映画

2009年05月06日

ヒマラヤ国際映画祭

神戸と京都で開催中のヒマラヤ国際映画祭WEST JAPAN 2009。
今日は神戸の最終日。新長田の神戸映画資料館で『ヒマラヤにかける橋』と『チベットへのキックオフ』を見てきました。




『ヒマラヤにかける橋』は、ネパール北西部のドルポ地方ツァルカ村に村民念願の橋を架けた根深誠さんの話。根深氏は何年も通って橋の建設を実現させます。
ジョムソンから徒歩で5日のチベット文化圏・ツァルカ村。映像で見るツァルカ村に至るまでの景色も、ツァルカ村も村民たちも、そこから3日の放牧先の景色も・・・とても美しい!


『チベットへのキックオフ』は、“チベットチーム”初のサッカーの国際試合の話。単にサッカーの試合だけではない、チベット人の想いを感じます。
難民である彼らのパースポートとビザの取得も簡単にはいかない。苦労の末、デンマークでの“国際試合”、そして初ゴール、とても感動しました。
最後にダライラマ氏がサッカーを語る映像もあって・・うれしかったです!  

Posted by Cafe びすたーれぃ at 21:07Comments(8)映画

2009年04月15日

『スイート・スイート・ビレッジ』

今日は久しぶりに映画を見てきました。『スイート・スイート・ビレッジ』@KAVC



『スイート・スイート・ビレッジ』は、1985年のイジー・メンツェル監督作品。『英国王給仕人に乾杯!』公開記念で上映されています。

プラハの南の小さな村で暮らす、ふとっちょの運転手・パヴェクとのっぽの助手・オチク。このでごぼこコンビや村の人々の日常と、ちょっとした事件と、、、小さな笑いもたくさん詰まっていて、とても楽しかったです!最後のシーンは最高☆お勧めです。
村の景色もとってもスイート。それから、チェコでただひとつ覚えた「ドブリーデン!」というあいさつ以外は意味はわからないけど、言葉の響きも耳に心地よかったです。


映画のあとはぶらぶらと散歩。さくらは葉桜もいいですね。
  

Posted by Cafe びすたーれぃ at 19:52Comments(2)映画

2009年02月16日

『キャラバン』

なますて~。
友人から借りているDVDで映画『キャラバン』を見ました。すごくよかったので紹介しますmaru

すごい映画です!
舞台は、北ネパールでチベット文化圏のドルポ地方。
ヤクに岩塩をのせて食料と交換するためにキャラバンを組んでヒマラヤの山を行く。

ヒマラヤの山々、厳しいけれどとても美しい自然。そこを行く数多くのヤクと人々。とにかく映像がすばらしい!
長老と若者との対立、そして和解。長老は頑固に見えるけど、とてもとても強くやさしい人だと思う。
そして音楽もとてもすばらしい!

エリック・ヴァリ監督はフランス出身ですが長年ネパールに在住していて、「セブン・イヤーズ・イン・チベット」のユニットディレクターも務めたそうです。


 サントラもすごくいいです。カフェでかけていますので聞いてみて!


1999年の映画で2000年に日本公開だったので、その時に見れなかったのが残念でした。映画館のおっきい画面で見てみたかった~


 邦題は「キャラバン」、ネパールでも「Caravan」として知られていますが、原題は「Himalaya」のようです。
  

Posted by Cafe びすたーれぃ at 23:14Comments(3)映画

2009年01月21日

『未来を写した子どもたち』

新開地のKAVCにて『未来を写した子どもたち』を見てきました。

インド・カルカッタの売春窟の子どもたちが、カメラと出会う。

シリアスな境遇にありながらも、子供たちの表情がとても美しい。
そして、写真家ザナとカメラとの出会いにより、写真を撮る喜びを知る子どもたち。子供たちの撮った写真もまたとても美しく、心に残る映像ですicon12
彼らの未来は明るいだけのものではないけれど、少しでもいい方向へと願わずにはいられない。

そんな中、ザナが子どもたちを学校に通わせるために書類を揃えるために奔走するときの“This is India”な状況は、思わず微笑んでしまいました。。

  

Posted by Cafe びすたーれぃ at 20:23Comments(2)映画